平面配置図 内部空間
ひかり
冬
帯広市西の工業団地内にある土木建設会社社屋。基本計画と外構設計を高野ランドスケープ・プランニングが、建築設計を我々が担当した。
敷地は100×100mグリッドで、入植当時の殖民区画の面影を色濃く残す。
トイチセとはアイヌ語で「土の中の家」という意味。建物の形状は、周りの山と連続するアーチ状になる。社屋はその山の一構成要素。土で覆うことにより断熱効果と冬の寒さや冷たい風を防ぐ効果がある。
敷地には柵や塀などはない。だから、郵便屋がここを通り抜ける。休日には子供たちが遊びに来る。たくさんの樹木と水があるから、鳥や虫が沢山やってくる。年々樹木は生長し続ける。
もっと緑に覆われてしまうといい。
屋根をシロツメクサが覆う。トップライトからの光は柔らかく室内に広がる。
大きな森をつくることがテーマ。その森の中に建物の姿はなくてもよい。
開放感のある内部。土に埋もれていることを忘れてしまう。南面の大きな開口部や光庭から自然光が室内にふんだんに入り込み、風が見事に建物を通り抜ける。
光のニワ。建物が呼吸するための装置であると同時に光が北側諸室にこぼれる。
色鮮やかな漆喰。
冬は長く、白い世界に覆われてしまう十勝。雪に覆われた社屋から暖かな光が洩れる。